台風などの影響で大きく傷んだ日本瓦の屋根を、調査写真で説明する動画です。棟のずれ、瓦の割れ、固定線の切断、雨どいへの被害まで確認し、部分補修が難しいとして葺き替えを提案した事例を紹介しています。
切妻屋根と棟のずれを確認
動画は、頂上から左右へ屋根面が流れる切妻屋根の説明から始まります。頂部の大棟には歪みがあり、揺れの影響が考えられると紹介しています。
見えているずれだけを押し戻せばよいとは限りません。積まれた瓦や内部の土、固定状態まで関わるため、全体の納まりを調べる必要があります。
棟瓦が失われ下の土が露出
下り棟や大棟で瓦が抜けたり失われたりし、下の土が見える写真が出てきます。雨水を受ける状態になっており、防水上好ましくないと説明しています。
棟を固定していた銅線が切れている箇所も紹介されています。被害の原因を考える際には、強風や揺れだけでなく、以前からの固定部の劣化も確認します。
飛来物などによる割れと破砕
瓦にひびが入った箇所や、細かく砕けた箇所を示し、強い衝撃を受けた可能性を説明しています。陶器の瓦は衝撃で割れることがあるという話です。
写真から飛来物が原因と推測されている部分もあり、すべての被害原因が確定しているわけではありません。調査では破損の分布や周囲の状況と合わせて判断します。
棟を直すには上から順に解く場合がある
ずれた瓦の上には、のし瓦や丸い棟瓦が積まれています。そのため下の2枚だけを押し込むのではなく、上の部材を外し、土や積み方を直して戻す工程になると説明しています。
小さく見えるずれでも作業範囲が広がることがあります。どこまで解体・復旧するのかを写真と見積もりで説明してもらうと理解しやすくなります。
軒先と雨どいにも二次被害
軒先付近でも瓦の割れやずれがあり、落下などの影響で雨どいが割れている様子を紹介しています。屋根の上だけでなく、その下や周辺にも被害が及んだ事例です。
落ちそうな瓦や破片には近づかず、地上から安全に分かる範囲を伝えてください。応急処置も高所作業になるため、専門業者への相談が必要です。
この現場で葺き替えを提案した理由
動画では、各所に大きな被害があり、補修が難しいとして、長く安心して暮らすための葺き替えを提案したと締めくくっています。すべての瓦の割れに全面工事が必要という意味ではありません。
部分補修の可否、既存瓦の入手性、下地や固定の傷み、費用を総合して判断します。調査で見つかった事実と、工事を選ぶ理由を分けて確認してください。
出典:マックスリフォームチャンネル「瓦の最高峰である日本瓦が粉々に台風の恐怖を実感した瞬間」。動画の解説をもとに、読みやすい文章に整理しています。